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誰にも邪魔されずに一人になって考え事をしたいと思うときがある。何かをじっくり考えたり、逆に何も考えたくないとき、生活の中でそういった場面に出くわすことは誰にでもあるだろう。ものを書く仕事をしている私の場合は、そういうことが頻繁にある。好調に書き進められていても、突然全くその先が書けなくなることがある。考えることに疲れてしまうことさえある。こうなると、そのままじっと待っていても仕方がない。下手をすれば、一時間経っても全く同じ部分で止まってしまうことだってあるのだ。 そんな時、私は[ボンボンカフェ]へ向かう。ボンボンカフェにはテラスがあって、そこからは北東から流れる高野川と北西から流れる賀茂川が一つになる様子が見える。そこには大きな三角州があって、子供が駆け回ったり、大学生が読書をしたりする姿が見える。 実は鴨川沿いにはベンチがあって、同じ風景を見ることができる。けど、それでも気がつくと私は、[ボンボンカフェ]へ来ている。 |
有名デザイナーの作ったソファがあるわけではないし、ブランドもののカップソーサでコーヒーが飲めるわけではない。では、どうしてここへ来るのか。一番の理由を言えば、「サービスをしないサービス」があるからだ。と言っても、これは取材で聞いて、後で気づいたこと。この店は、セルフサービススタイル。カウンターに行って笑顔のお姉さんに注文をし、用意してくれたメニューを持って好きな席に座る、というようなどこにでもあるハンバーガーショップと同じスタイルだ。しかし、昔銀行だった建物がそのまま使われた外観であったり、コンクリートの大きな壁と高い天井が醸し出す開放感であったり、雰囲気に合わせるように並べられた木製の椅子であったり、ここにしかない「いつもと違う場所」をしっかり作ってくれている。 |
席に着くと、そこからは完全に自分の空間になる。お客さんがいてもいなくても、「ここに来ている私」という自分の居場所をさりげなく与えてくれる。これが前述した、ボンボンカフェ流のサービスである。見えるところだけではなく、「見えないサービス」が私を心地よくさせてくれる。マクドナルドやモスバーガーではなく、さらにはスターバックスでもなく、ココなのは、私だけの時間と場所をくれるから。 それが鴨川のベンチでは代用が利かない、[ボンボンカフェ]へ行く理由なのだ。
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 チョコレートで模様を書いてくれるような演出も空気をつくる一要素。セルフでも、こういった部分には手が込んである。アイスカフェモカで300円。どれにしようか迷うほどケースには数種のスイーツが。開店以来人気のかぼちゃのロールケーキ370円をオーダー。 |  | ・ アイスカフェモカ 300円 ・ かぼちゃのロールケーキ 370円 | |
 | ボンボンカフェ 京都市上京区河原町今出川東入ル北側 10:00から24:00 075-213-8686 無休 駐車場:なし カード:不可 | | |